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No.2032 2016-04-30
熱田神宮

三光稲荷神社

犬山城と木曽川

■朝の新幹線で名古屋まで行った。普通列車に乗り換えて熱田まで行く。 JRの熱田駅から南へ少し歩くと熱田区役所があり、少し寂れたアーケードの商店街があり、名鉄の神宮前駅がある。 名鉄の駅に直結するそこそこ大きい商業施設が見えるあたりで熱田神宮への入口がある。 「三種の神器」のひとつである草薙剣が奉納されている神社である。いままで名古屋には何度も来ているが熱田神宮は初めての訪問である。 大きくゆるやかな角度の切妻屋根が目を引く拝殿の形状は伊勢の猿田彦神社に似ていると感じた。塀の奥には神明造の社殿がいくつも見える。 しずしずと宮司と巫女に率いられたグループが拝殿の前までやってきた。結婚式の人達だった。拝殿の前で皆で頭を下げている。
■名古屋という大都市にあって、広い境内を持っている。それだけ力のある神社なのだろう。大きな木が多く、歴史を感じる。 別宮や大小様々な摂末社があり、一つ一つゆっくり見て回るとかなりの時間がかかる。歩いているとダシのいい匂いがしてくる。 休憩所のような一角に宮きしめんの店があり、そこできしめんを食べることにした。醤油ベースのものと塩ベースのすまし汁のものがある。 すましのほうを食べた。値段はそこそこするがおいしい。歩いていると猫がいた。周りに人がいても気にせずに毛づくろいをしていた。 名鉄の神宮前駅へ行く。馴染みのない路線なので行き先や運賃などがなかなか把握できないが目的地までは電車一本で行けることがわかった。
■赤い電車に乗って犬山まで30分少々の乗車。乗ったときは混んでいたけど名古屋駅でほとんど降りていったので座れた。名古屋からまたたくさん乗ってくる。 乗ったことのない路線なので、沿線の景色も駅も目新しくて良い。犬山駅の周辺は名古屋郊外のベッドタウンといった印象。駅の西口から西の方向へ歩いてゆく。 本町という交差点を北へ入ってゆくと、通りに面して木造の日本家屋が建ち並んでいて、まるで宿場町のような町並みになっている。 古くから残っているであろう建物と、古い感じだけど新しく建てたように見えるものが混在している。犬山にこういう町並みがあるというのは知らなかったので驚いたし、 多くの観光客がそぞろ歩いている。
■通りを突き当たりまで歩くと三光稲荷神社と針綱神社が鎮座する小山があり、境内を抜けて歩いてゆくと犬山城が現れる。 木曽川のほとりの小高い山の頂上に建つ犬山城は1537年、織田信長の叔父である織田信康が築城した平山城で、 江戸時代までに建造された「現存天守12城」のひとつであり、天守が国宝指定された5城のうちの一つである。 その5城というのは姫路城、松本城、彦根城、松江城、犬山城で、姫路、松本、彦根には行ったことがあったので、あとは松江城に行けば5つ全部行ったことになる。 姫路や松本に比べたら規模は小さく、彦根と同程度ではないかと思う。連休のせいか観光客が多く来ており、中に入るのにずいぶん長い行列に並んだ。
■どこの城もだいたいそうだが、急な狭い階段で窓からの明かりも少なく、居住性は良くない。軍事施設なのでそれは仕方ないのだろう。 さすがにコンクリート製の再建天守と違い、古い柱梁の構造がしっかり見える。窓の外は木曽川の悠々とした流れを望み、眼下には新緑の木々がまぶしい。 周囲の山も見渡せ、眺めのいい城である。北の方角に高山本線の列車が走っているのが見えた。頭を打たないように慎重に階段を下り外に出る。 川の南岸の道を歩き、犬山橋のそばまで来ると犬山遊園という駅があった。橋を渡る途中振り返ると川のそばに建つ城がよく見えた。 橋を渡り切ると犬山市から各務原市に入る。JRの高山本線と名鉄犬山線の接続駅になっている鵜沼という駅から名鉄の電車に乗って名古屋駅へ。
■地下鉄の伏見駅のそばにホテルをとったので、名古屋駅からは歩くとけっこう距離があった。伏見あたりまではオフィス街なので、休日だからそんなに人は歩いていない。 一度ホテルに荷を置いて外へ。一駅となりの栄まで歩いてゆく。東へ行くにつれてだんだん商業施設が増え、繁華街の雰囲気になってゆく。 名古屋の栄を訪れるのは学生時代以来で本当に懐かしい。メルサもパルコもナディアパークもまだちゃんとあった。テレビ塔はライトアップされていて、 通りには人が大勢歩いていて賑わっている。とあるビルの地下にある店に入り夕食。近頃はうなぎの値段が高騰していて年を重ねるごとに食べる回数が減っているが、 名古屋に来たから少し奮発してひつまぶしを食べる。たいへんおいしい。
No.2031 2016-04-23
神磯の鳥居

大洗の海岸

■常磐線で水戸まで行って、鹿島臨海鉄道で大洗まで行った。大洗の町は何かのアニメの舞台になっているらしく、アニメファンの者たちが 駅前にわらわらといた。アニメのことはまったくわからない。町を歩いてみる。道を歩いている者はまったくといっていいほどいない。 みな車で移動している。大きな通りを南東にゆくと「マリンタワー南」という交差点に出た。展望塔のような建物が見える。 大洗マリンタワーというもので、地上から55メートルの展望室から太平洋を望むことができるようだが中には入らず先へ。大洗町役場を過ぎると大きな駐車場が見え、 車がたくさん停まっている。パチンコ屋かなと思ったら「めんたいパーク」という商業施設だった。かねふくという明太子の老舗がやってるらしい。 中に入ってみたら明太子とか明太子を使用した食品がたくさん販売されていて、大勢が買い物をしていた。
■あたりには海鮮関連のお店がいくつもあった。何か焼いているいい匂いがしてくる。大きな通りをそのまま東へ進むと通りは北へと急カーブで向きを変える。 まっすぐ行くと海に落ちるからそうなってる。そのカーブから海岸に下りられるようになってて、海辺には白い灯台が立っている。 海のすぐそばには小高い丘があって、登ると大洗磯前神社があった。鳥居の向こうに広々とした海が見える。 お参りをしてから登ってきた側と反対の階段を下り海辺まで行くと、岩礁の上に鳥居が立っている。とても厳かな景色だ。「神磯の鳥居」というのだそうだ。 思わず手を合わせたくなる。太平洋を向いているから太陽が上って来る方向だ。朝早くに行くと鳥居の向こうから太陽が昇ってくる様を見ることができるのかもしれぬ。
■海岸の通りをずっと歩いて北上。春のおだやかな太平洋がずっと見えていて気分がいいが少し飽きてくる。津波避難場所を記した新しい看板がいくつかあった。 アクアワールドという大きな水族館があった。中には入らないが敷地の中を通る。この施設で死んでいった海洋生物の慰霊碑があった。 太平洋へと注ぐ那珂川に架かる橋を渡ると大洗町からひたちなか市に入る。那珂湊の町へ来るのは2013年8月以来二度目で、 そのときは勝田の湫尾神社へ行ってからひたちなか海浜鉄道に乗って那珂湊駅で下車し、水戸藩の反射炉や魚市場を見てから阿字ヶ浦の海を眺めた。 今回は那珂川から湊公園へ行き、華蔵院というお寺を見てから那珂湊駅へ。一日でたくさん歩いた。
No.2030 2016-04-16
千葉ポートタワー

千葉中央港旅客船桟橋

■熊本で二日前に続いてまた大きな地震があった。後から知ったが隣の大分でも大きな被害があったそうだ。大分の竹田という町も土砂崩れがあったと聞く。 竹田には2009年6月に行った。岡城も殿町武家屋敷通りもキリシタン洞窟礼拝堂跡も良かった。滝廉太郎の子孫が住んでいる家もあった。 こぢんまりとした山の町で、落ち着いたいい町だった。猫も多く見かけた。いつかまた行ってみたい。
■千葉駅からバスに乗って千葉みなと方面へ。千葉ポートタワーまで初めて行ってみた。遠くからでも見えるだけあって、近くから見るとかなりの高さだ。 入場券を買ってエレベータに乗り、最上部にある展望室へ。眼下には東京湾に面した千葉の港湾部が見え、大きな貨物船が停泊しているのも見える。 海沿いには倉庫がたくさんある。埋立地なので、幅の広い道路が縦横整然としていて、マンションが区画ごとに建っている。シムシティみたいな町に見える。 蘇我の方向にはフクダ電子アリーナも見える。冬の晴れた日なら富士山や筑波山も見えるのではないかと思う。
■たまたまこの前日、千葉中央港旅客船桟橋という施設がオープンしていて、千葉港めぐり観光船が就航したということである。 コンテナターミナルや食品コンビナート、成田空港へのジェット燃料の油送基地、JFEスチール東日本製鉄所千葉地区などを見てまわるという内容で、 少しおもしろそうだと思った。オープニングセレモニーなども行われていた。千葉市内に道場があるプロレス団体も何かデモンストレーションをやっていた。 桟橋の脇にはケーズハーバーという新しい建物もあって、レストランやカフェが入ってる。値段を見たらけっこう高かった。
No.2029 2016-04-14
■熊本で大きな地震があった。「熊本では120年以上大きな地震が起きていません!」という触れ込みで企業誘致をしていたと聞くが、 日本で長い間地震が起きていない地域というのは逆にそろそろでかい地震が来る地域という考えをしたほうがいいのかもしれぬ。 長い間大きな地震がなかったということで、防災意識も他の地域より低く、備蓄等の災害対策も官民ともにおろそかだったという話も聞いた。
No.2028 2016-04-09
関宿城博物館

興風会館

■前の週に市川の国府台から見た江戸川のずっとずっと上流に遡ったところにある関宿という場所まで行ってみた。 関宿ってどこだと思うかたが多いと思うが、千葉県の野田市の一部で、千葉県のいちばん北である。 茨城か埼玉かと思ったら千葉だった、という感じの場所にある。チーバくんでいうと鼻の先っぽ。 実際、このあたりは江戸川と利根川の合流地点で、茨城県、千葉県、埼玉県の三つが境を接する場所である。 国府台といい、関宿といい、千葉県内でもまだまだ行ったことのない場所ばかりである。
■総武線で西船橋まで行き、武蔵野線で南越谷、徒歩で新越谷駅まで移動して東武線に乗り換え。 春日部でもう一回乗り換えて東武動物公園駅で下車。千葉県内の移動のはずがいつの間にか埼玉県にいた。 ここからバスに乗る。田舎のわりにはバスの本数はそこそこある。のどかな田園風景の中、けっこうな距離を走り、 上流まできてずいぶん細くなった江戸川を渡ってもう一回千葉県に入ると関宿である。 お城のような建物が見える。千葉県立関宿城博物館という建物で、かつてこのあたりにあったという関宿城の外観を再現したらしいが、 残されていた資料があまりに少なすぎたため再現の正確性には疑問が残り、また藩政時代の天守の位置ともかなり違っているそうだ。
■ちょうど関宿城さくらまつりという催しが開かれており、博物館の周辺はなかなかの賑わいである。川原の空き地にはびっしりと自家用車が並んで停められていた。 交通の便が悪い場所なのでみな車移動のようだ。桜もきれいに咲き、川沿いの菜の花もとてもきれいだった。何か人がたくさん並んでおり、 これは何の行列なのだろうと思ったら米の無料配布だった。いちばん印象に残ったのは火縄銃の実演で、一発撃つたびにものすごい爆音が鳴り響いた。 銃を撃つからなのか、警察官が何人もその実演の場所に座って監視していた。
■博物館が建っているあたりが千葉県の最北端で、2007年に千葉県の最南端である野島崎灯台まで行ったから、南北の端には行ったことになる。 一日数本しかないバスに乗って東武線の川間駅まで行く。川間駅なんて初めて聞いた。バスは混んでいて、立っている客がたくさんいて、 道は混んでてなかなか進まない。川間駅から東武野田線の電車で清水公園駅まで行ってみた。駅前の通りの桜並木がなかなかきれいで、 花が散る中を歩くのはなかなかいい。県道17号の流山街道を南へのんびり歩く。小さな神社や寺があり、のどかな田舎町といった風情である。 いつのまにか二駅分歩き、野田市駅まで来た。
■野田市。謎のベールに包まれた町である。たぶん「東武野田線」という路線名で知ったと思う。船橋から柏を経由して大宮まで行く路線で、 船橋は身近なので馴染みある路線ではあるが、同じ千葉県と思えないような場所にある野田には行く用事もなく、具体的なイメージといえば 醤油作ってるらしい、ということだけだった。そんな野田の中心部と思わしき野田市駅は、周辺を見渡すと醤油工場と駐輪場くらいしか目に入らないところだった。 古い建物がいくつか残っている。駅のすぐそばには「近代化産業遺産」というプレートのある工場らしき建物があった。 流山街道沿いには興風会館、旧野田商誘銀行といった築90年クラスの洋風建物も残っている。
■遠くへ行くばかりが旅ではない、というのは宮脇俊三さんがよく著書の中で書いていたことばだがまったくそのとおりだと思う。 知らない場所がまだまだたくさんある。
No.2027 2016-04-03
真間川

江戸川

■京成の電車に乗って市川真間という駅で降りた。「いちかわまま」である。JRの市川駅までは600メートルくらいの場所にある。 市川真間駅から北へ向かってしばらく住宅街の中を歩くと真間川にぶつかる。地図で見ると江戸川に流れ込む川のように見えるが、 実際には江戸川の水門から水が真間川に流れ込み、市川市内をぐるっとめぐって京葉線の二俣新町駅あたりで東京湾に流れ込む川である。 川の上流、つまり江戸川のほうへ川沿いに歩いてみた。空が曇っているのが残念だが川の端には桜がきれいに咲いていた。
■千葉県内でも川一本挟んですぐ東京という場所柄、住宅街の宅地一つ一つが小さくごちゃごちゃしていて道も狭い。 東京の下町の続きみたいな町並みである。国府台駅のあたりまで来るともうすぐ江戸川で、河川敷きは広々している。 江戸川のサイクリングロードももう何年も走っていない。何かの石碑の上にぽつんと猫が座っていた。 国府台という地名はよその人にはなかなか読めないのではないかと思う。これで「こうのだい」と読むことになっている。 字面からわかるように、かつては下総国国府がおかれた地域である。国府台駅から電車に乗って帰った。
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