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No.1897 2014-09-23
水道橋

■所用で水道橋へ。今年は秋の訪れが早いようで、東京でもそろそろ夏が終わりそうな気配だった。
No.1896 2014-09-14
新竪町商店街
新竪町商店街

犀川
犀川

寺町
寺町

主計町1

主計町2
主計町

ひがし茶屋町1

ひがし茶屋町2
ひがし茶屋町

■カーテンを開けると晴天だった。旅の思い出は天気に左右されるウェイトが大きい気がする。 チェックアウトしてから、すぐ近くにあった新竪町商店街にぶらりと入ってみた。細い道沿いに小さな店舗が並んでいる。 日曜の朝なので開いている店はなかったが、店のディスプレイやファサードのデザインがとても細やかで洒落ていて、優れていると感じた。 雑貨店や家具の店などが数軒あり、店が開いている時間に来てみたいと思った。商店街を抜けると犀川のほとりに出た。

犀川。

小学校だったか、中学校だったか、国語の教科書にこの川の名前の文章が掲載されていて、授業で扱った記憶がある。 金沢出身の室生犀星という詩人のものだった。その内容はまったく記憶にないし、犀川がどこにあるのかなんてそのときは気にしていなかったが 「犀」という、馴染みのない文字の入った川は、どこか遠い遠い場所のように思えた。
「犀川」という詩を調べてみた。

美しき川は流れたり
そのほとりに我はすみぬ
春は春、なつはなつの
花つける堤に坐りて
こまやけき本の情けと愛とを知りぬ
いまもその川のながれ
美しき微風ととも
蒼き波たたへたり

詩にはまったく疎いが、きれいな文章だと思う。室生犀星といえば、次のやつのほうが有名かもしれぬ。

「小景異情 その二」
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしやうらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや

生まれ育った町に老いた親を一人残して遠く離れて暮らし、あと数年もすれば四十歳になる自分は、この詩にとても強く共感を持てる。 田舎者の自分は都会の喧騒や人の多さにはいつまで経っても慣れない。みんなせかせかしていて、自分の利益が最優先、隙あらば他人を騙し、 出し抜いてでも自分が優位になろうとしている者が多いように見える。田舎は田舎で、陰湿な部分も多いが。
■犀川は、金沢の市街地を北西へと流れて日本海へと注ぐ川で、両岸はきれいに整備されている。遠くに山並みが見え、 川幅なども京都の三条あたりで見る鴨川に似ている。桜橋を渡って川の南岸まで来ると急に高台になっていて、上から見るとM字みたいになってる ぎざぎざの階段を上がって細道を抜けると大きな通りに出た。寺町という地名のエリアだった。名前のとおり、寺がたくさんある。 大きな通りは石川県道144号線で、通りの両側には立派で大きな寺が建ち並ぶ。通りを北西方向にしばらく歩き、松月寺という寺の前まで来ると、 桜の古木が塀から歩道にはみ出していた。蛤坂交差点から南西方向へ細い路地に入ってゆく。車の通行量も少なく、 大きな通りの町並みより落ち着いていてよい風情だ。歩いている観光客もちらほら見かける。こちらにも寺が多く 「忍者寺」という別名のある妙立寺に観光客が多く来ているようだった。寺以外にも古い木造の家屋などがたくさんあった。
■寺町のエリアから国道157号線を南に少し歩く。町の街灯に「がんばれ!ツエーゲン金沢」という旗がつけられていた。 地方都市へ行って、こういうふうに地元のサッカークラブを応援するポスターや旗、幟などを見ると嬉しい。 野町という鉄道の駅に到着。北陸鉄道石川線の終着駅だ。午前中の半端な時間のせいか、乗客はまばらだった。 驚いたのは、自転車を列車内にそのまま持ち込む者がいて、どうやらこの路線の少なくともこの曜日、この時間は自転車OKのようだ。 時刻表を見ると概ね、列車は一時間あたり二本。鶴来行きに乗り、二駅先の新西金沢で下車。JRに乗り換え。北鉄の新西金沢駅は 無人の小さな駅だが、JRの西金沢駅は新幹線が止まるような大きな駅だった。でも駅の周囲はいたってのどかで、大きな建物もなく、 この駅だけが浮いているような感じだった。ホームには人が多く、やってきた北陸本線の列車もずいぶん混雑していた。
■一駅だけ乗って金沢駅。駅からは途中まで前日と似たようなルートを歩き、市場には行かずに裏道を歩く。 国道159号の裏通りを東へ。朝歩いた新竪町商店街に比べて木造の古い建物が多いが、こちらも店の看板など、凝っているもの、シンプルなもの、 いずれも良いデザインのものが多いように感じた。尾張町を抜け、久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)という変わった名前の神社や泉鏡花記念館の前を通り、 大きな道に突き当たると浅野川大橋の手前に出た。金沢の西部を流れるのが犀川で、東部には浅野川が流れている。 浅野川の南西岸の一角に主計町(かずえまち)という場所がある。この読みにくい町名は加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことに由来しているということだ。 茶屋町として明治期から昭和戦前期にかけて栄え、当時の建造物が多く残っていることで重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
■川と、川沿いの石畳の道、細い路地と古い木造家屋、茶屋や料亭が建ち並び、良い景観だ。なによりも良いと思ったのは、 この主計町が、一度は無くした古い町名を復活させたということである。 1970年、尾張町2丁目の一部となり、「主計町」の地名消滅するも、1999年、尾張町2丁目のうち、旧主計町域に改めて住居表示が施行される形で、「主計町」が成立。 全国で初の旧町名復活である。このエピソードを知っただけで、金沢は文化度の高い町だと思った。地名というのは過去から引き継いできた貴重な財産だと思う。 京都の中心部はいまだに昔の町割が残っているせいで、狭いエリアの町名が山のようにあるが、行政の効率化などという大義名分にはまったく屈することなく、 古くからの地名を多く残している。京都は町自体がブランドなのでそういうことに地域や行政も理解があるのだと思う。 うちの近所では最近「奏の杜(かなでのもり)」という地名ができた。地権者やディベロッパー、市議会も巻き込んでかなり強引に改名が行われた。 元の地名は谷津だった。「奏の杜」のほうが、住宅を購入する年齢層にはウケがいい、売れる、と見込んだのだろう。 そのくらいの年齢層の親たちは自分の子供に、他の人には読めないようなとってもユニークな命名をしている。そういうセンスのほうが今の主流なのだと思う。 ちなみに今「奏の杜」となったエリアには昔、大きな池があった。ユニークな名前は、他人だったら笑えるけどそれが自分だったら嫌だし身内にいるのも嫌だ。
■話が逸れた。せまい路地の奥へ奥へと歩いてみる。観光地ではあるが普通にここで暮らしている人もいて、引き戸をがらがらと開けてどこかへ出かけていったおばちゃんもいたし、 とめた自転車の上に座布団を干している人もいた。路地の突き当たりで老猫がのんびりしていた。川沿いの道には観光地でよく見かける人力車がいた。 川の際には桜の木が植えられているので、春はきっときれいだろう。浅野川を橋で渡って北東側へ。橋のそばには鉄製の火の見櫓が立っていた。 川の北東側も重要伝統的建造物群保存地区で、こちらは「ひがし茶屋町」というエリアだ。時間的にも昼になっていたせいか観光客がとても多く歩いている。 住宅のほかに飲食店や工芸品の店、土産物店がひしめいている中に、ぽつぽつと寺がある。 調べてみたら「2000年ぐらいまでは地元でもひがし茶屋街が何処にあるのか知っている人が少ないようなマイナーな地域でした。 観光化されたとはいえ、ひがし茶屋街には今でも営業しているお茶屋があり、一見さんお断りの伝統を守っています。」といった記述を見つけた。 一見さんお断りというのを、若いときは「なんだよ感じ悪いな 調子にのってやがる」とか思っていたが、これはこれでいいのではないか。 よそ者が興味本位でずかずかと入っていってはいけないところっていうのがあってもいいと思う。
■写真を撮りたくなるような町並みが、縦横の路地にたくさんあって、外国人も喜ぶのではないか。行列のできている飲食店もあった。 和服で歩く者もいたし、家族連れもいた。大いに賑わっていた。一通り歩いてから駅へ。簡単に遅めの昼食をとり、時間が少しあったので駅前の商業施設に入ったり、 駅前でingressをちょっとやったりしていた。バス停をふと見ると赤いユニフォーム姿のカップルがいた。おそらくツェーゲン金沢の試合があるのだろう。 帰りも北陸本線、北越急行線経由。田に黄金色の稲穂が実っていた。天気がよくて日本海も青くてきれいだった。
No.1895 2014-09-13
金沢駅前
金沢駅前

近江町市場
近江町市場

尾山神社
尾山神社

四高記念文化交流館
四高記念文化交流館

兼六園
兼六園

金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館

金沢歌劇場
金沢歌劇場

■久しぶりに鉄道で遠出。上野駅から臨時列車の快速「一村一山」号に乗車。新幹線のほうが早いけど、あんまりおもしろくないのでなるべく普通列車に乗りたいと思う。 この列車の妙な名前はたぶん、登山者が多く利用することを想定しているんじゃないかと思う。乗客を見ると、登山に向かうような格好をした者の姿もけっこういる。 指定席は満席というアナウンスがあり、となりの自由席車両を見るとデッキまで人がいっぱいだった。
■上野を出ると高崎線、上越線を通って土合駅まで行く列車で、9月はこの日を含めて二回、運行する。たまたま今回、行き先に合ってたので利用しようと思い、 早くから指定席を取っておいた。列車は定刻通りに発車し、赤羽、浦和、大宮、上尾、という感じで在来線の主要駅に停車してゆく。 埼玉県を抜けると群馬県に入り、遠くに見えていた山並みがいつのまにかずいぶん近くになっている。天気もよくて、景色を見ていると飽きない。ずっと乗っていたい。
■乗り換えの都合で、列車の終点の土合駅までは行かず、手前の水上駅で下車。水上駅に降り立つのもずいぶん久しぶりで、以前来たときは冬で雪が深く積もっていた。 少し時間があったのでingressを起動してみると、この駅がポータルになっていた。普通列車に乗り換え。発車したとき乗客はそれほどいなかったが途中で案外たくさん乗ってきた。 30分ほどで越後湯沢駅に到着。北越急行線の特急列車「はくたか」に乗車。連休の初日だからか、とても混雑していた。北陸方面へと山を貫いて結ぶ路線で、 トンネルが多い。日本海側に抜けると犀潟駅でJRの信越本線と合流し、右手にずっと海が見える。 親不知あたりで海にせり出してつくられた道路はいつ見てもすごい。北陸新幹線が開通したら北越急行線の利用者もずいぶん減ってしまうんだろうか。
■直江津からは北陸本線に入り、西へ向かう。長いトンネルの区間を過ぎ、再び海に近い場所を走る。このあたりの路線も来年の新幹線の開業によって第三セクター化され、 JRから分離することが決まっているので、今後乗車する機会もほとんど無くなるだろう。JR路線のうちに乗るのは今回が最後かもしれぬ。 新潟県から富山県に入り、しばらく丁寧に富山湾に沿って走り、海から離れたなと思っていると高い建物が多くなって富山駅に到着。 ここで乗客がそこそこ降りていった。神通川を渡り高山本線との分岐を過ぎる。呉羽(くれは)、石動(いするぎ)といった、いい響きの名前の駅を 過ぎると富山県から石川県に入る。倶利伽羅という駅の名前もいい。越後湯沢を発ってからは約二時間半、上野からだとだいたい六時間半で目的地の金沢に到着。 座って景色を見ていられれば、大して長く感じない。
■金沢の駅には過去二度来たことがあるが、金沢の町を歩くのは今回が初めてである。三連休の初日のせいか、駅構内はなかなかのにぎわいだ。 あちらこちらに「北陸新幹線2015年3月開通」といった旨の告知が掲示されていて、期待の高さが感じられる。 首都圏からの観光客増加に期待しているのだろう。交通が便利になると利益もあるのだろうけど、いままでの例を見てると逆に地方から都市部への人の流れが加速してしまう傾向が強いように思う。 それはともかくとして、東口を出ると広場で何か音楽のイベントをやっていた。過去に来たとき、駅の建物の中で馬頭琴のコンサートをやっていたことを思い出し、 たまたまなのだろうけど、金沢は音楽が盛んなのかなという印象を受けた。横断歩道を渡り駅前の大きな通りを南東方向へ歩いてみた。 思ったよりも都会的な町でにぎわいもあり、さすが加賀百万石をルーツに持つ町だと思った。大きな通りと、横に入っていく小路と、町の表情が二つにくっきり分かれている印象で、めりはりがある。 有名な近江町市場へ行ってみた。観光客が大勢来ている。店先には海産物や加工品、農産物などがたくさん並べられていて、 加賀野菜といわれるあまりなじみのない野菜も多い。
■今回の金沢訪問に際して、今までならある程度下調べであたりをつけて観光していたんだけど、今回はあんまり金沢について調べてこなかった。 金沢くらいの観光地ならば現地でいくらでも情報が得られるだろうし、多少行き当たりばったりでも楽しめるだろう、と考えていたというのもある。 あと、ここのところどうも、旅行が単なる「情報の確認」になっているような気がしていて、それはちょっとちがうんじゃないか、という思いがあった。 特にいまはネットを活用すればいくらでも情報が得られる。ここがいい景色、これを食べるとおいしい、みたいな情報が山のようにあって、 あらかじめ知っておいて、現地で「なるほどあの情報のとおりだ」というのがあんまりおもしろくない。最低限、交通の情報や宿の確保くらいはしておいたほうがいいが、 それすらもせず「行けばどうにかなるだろう」くらいの気持ちで、思いつきで行ってしまって苦労する、というような、若者だったころにやってた旅のほうが強烈に記憶に残っている。 貴重な旅の時間の無駄を減らしたい、という気持ちと旅先での新鮮な感動や驚きというもののバランスが難しい。休みがたくさんあって、時間に余裕があれば解決することだろうけど、 今の日本では現実味がない。みんなそんなに働かないで、好きなときに気軽に休んで旅に出られるような社会になればいいのにと思うが、無理だろうな。
■それはそれとして、ビルが建ち並ぶ百万石通りという広い道を南へしばらく歩くと、少し奥まったところに尾山神社というのがあった。 目を引く特徴的なデザインの門があったので、近づいてみた。この門は重要文化財になっているようで、神社自体は1873年創建。 主祭神は加賀藩の藩祖、前田利家だという。徳川家康の日光東照宮や武田信玄の武田神社みたいな感じだろうか。 金沢の繁華街である香林坊あたりを歩き、金沢合同庁舎の南にある金沢四高記念公園というところまで来ると何か楽器の音が聞こえてきた。 この連休、金沢では町をあげての「Kanazawa Jazz Street」というイベントが催されていたようで、後から知ったがロン・カーターも来てたらしい。 人が大勢集まっていた。このあたりには、尾山神社、北國銀行、合同庁舎、四高記念文化交流館、石川県政記念しいのき迎賓館、金沢城跡の石垣など、 様々な時代の美しい建築物、建造物を見ることができる。
■金沢といえば兼六園ということになっていると思う。「日本三大庭園」といわれてるうちの一つである。これまでに水戸の偕楽園、岡山の後楽園は行ったことがあったが、 その三つのうちで今回見たこの兼六園がいちばんいいなと思った。でもよく考えてみるとそれはただ単に自分が、庭園を見て良いなと感じられる年齢になっただけのような気もする。 偕楽園に行ったのはまだ中学生の頃だったし、後楽園は大学生のときだった。良さがわかる年齢というのが、何にでもある気がする。 子供のころはタモリのおもしろさがわからなかったし、寿司や刺身のおいしさも大してわかってなかった。ボアダムズは大学1年生のときに突然めっちゃいいと気づいた瞬間があった。 で、兼六園は、入園して奥へ向かって歩いているうちにいつのまにかずいぶん高い場所にいた。見晴らしがよく、金沢の町を見下ろせる。 観光客も多く来ていたが、東京とちがって自分のペースで歩いたり立ち止まったりできるからとても良かった。
■兼六園からほど近い場所に金沢21世紀美術館というのがあった。正直なところ博物館はおもしろいと思うが美術館はべつにおもしろくない。 年を取れば美術館の良さもわかるようになるのかもしれないが、特に東京だと美術展なんか見に行っても人が多くてなんにも見れないから余計つまらない。 で、金沢21世紀美術館は町の中に忽然とあって、建物の周りは公園みたいになっているんだけど、そこに人がたくさんいてにぎやかで、明るくてとても雰囲気がいい。 美術館を外から見た感じ、ちょっとおもしろそうで、時間的に余裕があれば中に入ってみたかったなと思った。ほかの美術館ってだいたい、権威的というか、いかつい建物で、 お堅い印象だけど、ここのはそういう感じがしなかった。
■すぐ近くには金沢歌劇座というのがあって、今回はそこへ行くのが一番の目的なのだった。山下達郎のライブを見るために金沢まで来た。 というのも、今回のツアーは公演数が少なく、関東近辺でのチケットを取ることができなかった。金沢公演だけ、なんとかチケットが取れた。 いろんなライブコンサートで最近は、チケット転売防止対策のための本人確認というのをやってて、開場前に身分証とチケットを見せて腕に紙製のリストバンドを巻くことになった。 それが済んでから一度ホテルへ。会場から歩いて数分のところ。荷物を置き、少し休んでから再び歌劇座。東京以外で山下達郎の単独ライブを見るのは初めて。 歌劇座の建物は新しいものではないが、きちんとしたホールで、座席数は2000弱といったところ。完売してるだけあって、満員だった。

Maniac Tour PERFORMANCE 2014
01 スペース・クラッシュ
02 あまく危険な香り
03 雨の女王
04 ピンク・シャドウ
05 MUSIC BOOK
06 ポケット・ミュージック
07 ONLY WITH YOU
08 世界の果てまで
09 THE WAR SONG
10 MAKE IT EASY ON YOURSELF
11 AMAPOLA
12 I LOVE YOU
13 シャンプー
14 セールスマンズ・ロンリネス
15 いつか (SOMEDAY)
16 夏の陽
17 CANDY
18 SILENT SCREAMER
19 HOT SHOT
20 CIRCUS TOWN
(アンコール)
21 THE THEME FROM BIG WAVE
22 LET'S DANCE BABY
23 ココナツ・ホリデイ
24 SPARKLE
25 Your Eyes

■「Maniac Tour」と銘打っているだけあって「Ride on time」や「クリスマスイブ」といった有名曲は一切やらなかった。 近いうちに出すであろうライブ盤のための選曲のようにも思えるし、「Maniac Tour」という名を借りた大瀧詠一さん追悼ライブのようにも思えた。 アンコール三曲目の「ココナツ・ホリデイ」は大瀧さんの曲だし、他にも随所に大瀧さんの曲のフレーズを挟んだりしていた。 達郎さんはよく「ライブに予習は要らない」と言うけど、自分はさっさとネット上にアップされているセットリストを見てしまうほうで、今回のライブでは 「あまく危険な香り」「ピンク・シャドウ」「MUSIC BOOK」「ポケット・ミュージック」「ONLY WITH YOU」「世界の果てまで」「いつか」「CIRCUS TOWN」あたりの、 ほとんどライブで聞く機会のない曲がとても楽しみだった。最初に達郎さんのライブを見たときの衝撃はちょっとずつ薄れてきてしまったけど、 相変わらず声はよく出ているし、ごまかしのきかないライブという場での安定感がすごい。 東京の客とはやはり少し違う反応で、演奏やMCに対してとても素直な反応をしているように感じた。 東京、というか中野サンプラザやNHKホールの客は、硬い感じがする。またチャンスがあれば東京以外で達郎さんのライブを見たいなと思った。 金沢でのライブだったので「新幹線が開通したら楽になる。東京からだと小松空港について、そこからまだけっこう時間かかる」みたいなことも言っていた。 「セールスマンズ・ロンリネス」とか「シャンプー」は家で聞くときはつい飛ばしてしまうような曲だけど、生で聞いたら良かった。 終盤の「SILENT SCREAMER」から「HOT SHOT」あたりのファンクな曲二連発は迫力があった。楽しく、とても満足度の高いライブだった。
■「THE WAR SONG」という曲の前に、戦争や社会情勢に関する話をしていた。自分がファンになる人というのはどういうわけか、左寄りの思想の人が多くて、 達郎さんもどちらかというとそうだし、宮沢章夫さんやライムスターの宇多丸さん、爆笑問題の太田さんもそうだ。そういう方たちは、思想的には相容れない部分も少なからずあるが、 作品とはまた別だと思っているのであまり気にしない。ソウルフラワーユニオンなんかがっちがちの左翼だけど彼らの曲やパフォーマンスはいつも素晴らしいと思う。 それはそれとして、今回も達郎さんのライブはいいライブだったな、金沢まで来てよかったな、という気持ちで会場を後にし、ホテルへ。ライブやってる間に雨が降ったようで、路面が濡れていた。 ライブ会場の近くに宿をとると余計な荷物を置いて来れるからほぼ手ぶらになれるし、終わったあとすぐにホテルに戻れるのは楽でいい。
■夜の金沢の繁華街は思いのほか賑わっていて驚いた。若い人が多いのも意外だった。松山や広島、新潟、熊本、宇都宮など、地方の主要都市は案外賑わっている。 歩いているのは観光客ではなく、おそらく地元の人だ。いいことだと思う。私の地元の函館は夜になると町から人がいなくなる。
自分の場合は、旅先で夜の町に繰り出すということがない。四国のお遍路の旅では、歩きつかれてホテルから外に出る気力さえなかったし、 年末に会津若松行ったときはホテルの部屋のテレビでサッカー見てた。奈良にいたっては、店が早く閉まってて夜いくところがなかった。 大体、旅では翌朝の早い時間から動き出すから早寝必須だ。旅先で夜に出歩いたといえば、福山や松山で寿司を食べに行ったり、 高千穂でチキン南蛮を食べに行ったり、宇都宮で餃子を食べに行ったり、姫路でおでんを食べに行ったりしたときくらいだ(なんか食べてばっかりだ)。 そういえば20代の頃は旅先でのおいしい食べ物にさえ興味がなかったけど、ここのところけっこうちゃんとその土地の名物を食べている気がする。 温泉にもようやくちょっと興味が出てきた。翌日に備えて早めに就寝。
No.1894 2014-09-11
■健康診断を受けた。
No.1893 2014-09-06
■スーパームーンとかいう現象が見られる日ということで、夜は空を見上げてみたら確かに月が明るく輝いていた。 月が大きく見えるからなんだ、という気もしないでもないが、見れるならちょっと見たいという気持ちは少しある。 日食やら月食やら、以前はこんなに話題になってたかな、という気がするが、最近はなんでも商業利用しようと各企業必死で、 あらゆる口実を作って物を売ろうとしているんだろうな、大変だな、と思うし、浅ましいなとも思う。
No.1892 2014-09-06
■ひさびさにコメダ珈琲に行き、朝食。あいかわらず繁盛している。
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